新人看護師の教育

看護師として実際に医療現場で働くようになると、看護学校で学んだ知識や技術と現場でおこなわれていることのギャップに戸惑う看護師も少なくありません。
看護学校の教科書で学ぶ患者と病院で実際に看護する患者の間に大きな差があることが問題と言われています。

教科書で学ぶ患者は基本的に寝たきりで動けない患者を前提としています。
しかし実際に病院で接する患者の多くは歩行可能であったり、体を起こすことができるのです。

こうした根本的なところから違いを感じている新人看護師にとっては、病院での看護はすべてがはじめての経験といっても過言ではありません。
食事介助、排泄介助、清拭などどんなことでもいいので、新人看護師自身が自信をもって「これはできる」といえる技術をひとつでも見つけることが看護師の自信につながり、仕事に前向きに向かうきっかけとなるのです。
国家試験の範囲はとても広く、実際医療現場で必要とする知識や技術も多岐にわたっているわけではありますが、まずは看護師が自信をもって前向きな気持ちで患者と接することが大切です。
実習についても限られた時間の中でより多くのことを詰め込むような現状のなか、実地での経験よりも提出すべきレポートにおわれている学生も多いのが現状です。

看護師資格をもって就職したからといってすぐに一人前の看護師としての働きを求めるのは酷なものです。
初めての作業であっても焦らせることなく、じっくりとその処置の意味、注意点、医療機器の使用方法などを説明しながら新人看護師に指導し、できたことに関してきちんと評価していくことが新人看護師の自信につながり、徐々に自分で考え、看護師としての業務にあたることができるようになっていくのです。

知識だけでは看護師としての仕事は成り立ちません。
知識をともなった経験が看護師としての業務を支えるのです。
新人看護師が看護師として一人前になっていくためには、同じ職場で働く先輩看護師やプリセプターの適切な指導が不可欠といえます。

また看護師は患者から学ぶことも多いもの。
看護師として、医療技術や知識ももちろん大切ですが、人と関わる仕事だけにコミュニケーションをいかにとるかがとても重要なのです。
男性も女性も、年齢も様々な患者と上手に関わることができれば、看護師としての仕事にやりがいを感じることもできますし、こうした小さな経験の積み重ねが看護師を育てるのではないでしょうか。

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